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【特集】杉村富生が斬る!丑年「有望株!」 <新春お年玉企画>

経済評論家 杉村富生

「基本的には明るい展開の丑年相場!」

●エトに頼るか、NY市場の経験則を信じるか

 2021年の新春相場については急騰の反動があって、やや波乱のスタートになる、と考えている。しかし、年間を通してみると、明るい展開となろう。日経平均株価は3万円の大台に迫るだろう。投資戦術は安いところを買う長期・逆張りが基本だが、ひたすら値動きを追う短期・逆張りもそれなりに有効である。

 十干十二支のエトは辛丑(かのと・うし)だ。辛は「新」のほか、「つらい」「からい」などの意味がある。丑は「伸び悩む」「つまづく」などとされる。実際、戦後6回の丑年の日経平均の騰落率はさえない。十二支のランキングでは12番目(最下位→マイナス6.3%)となっている。

 ただ、大統領就任(1月20日、ジョー・バイデン氏)の年の NYダウはプラス14%(過去10回→40年)とパフォーマンスが良好だ。日本市場はNY市場の写真相場に近い。20年3月からの上昇率は日経平均が68.7%、NYダウが67.6%とほぼ互角ではないか。

 さて、エトとNYダウのジンクスのどちらを信じるか、これはNYダウだろう。なにしろ、日本市場は外国人主導のマーケットである。日本人(個人現物)は売りっぱなしだ。やはり、NY市場、かつ外国人の動向に大きな影響を受けるだけに、こちらに目を向けておくべきだろう。

 一方、新型コロナウイルスの感染者数(世界)は約8000万人と、収束の兆しがまったく見えていない。それどころか、イギリス、フランスなど変異種が相次いで発見されている。人の移動の制限、都市封鎖が景気回復にどんなダメージを与えるのか、注意深く見守る必要があろう。もっとも、20年相場ではそんな実勢悪を乗り越え、株価は急騰したのだが…。

●2021年の活躍期待銘柄は…?

 物色面はどうか。まず、バイデン政権、菅政権のグリーン・ニューディール政策、脱炭素戦略は見逃せない。豊田通商 <8015> は風力、太陽光発電など再生可能エネルギー分野に注力中だ。子会社に、この分野の世界的な企業のユーラスエナジーを有する。

 神戸物産 <3038> は業務スーパーが有名だが、将来の布石を着々と打っている。その一つがバイオマス 太陽光発電事業だ。インスペック <6656> [東証2]、YE DIGITAL <2354> [東証2]、バルテス <4442> [東証M]には引き続いて注目できる。

 さらに、ワイエイシイホールディングス <6298> 、エー・アンド・デイ <7745> 、神島化学工業 <4026> [東証2]、ヤプリ <4168> [東証M]、ウルトラファブリックス・ホールディングス <4235> [JQ]は21年相場での活躍が見込める。株価は居所(水準)を大きく変えると思う。

 ビジョナリーホールディングス <9263> [JQ]、エヌ・ピー・シー <6255> [東証M]、アスコット <3264> [JQ]、岡本硝子 <7746> [JQ]、ニコン <7731> は業績面では買いづらいものの「夢とロマン」を内包、いずれ“宝船”的な存在となろう。


◆杉村氏のお薦め「2021年ポートフォリオ10銘柄」

ドーン <2303> [JQ]
YE DIGITAL <2354> [東証2]
ニューラルポケット <4056> [東証M]
ヤプリ <4168> [東証M]
バリオセキュア <4494> [東証2]
ペプチドリーム <4587>
ワイエイシイホールディングス <6298>
星和電機 <6748>
ニコン <7731>
ビジョナリーホールディングス <9263> [JQ]

2020年12月29日 記

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