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【特集】横山利香「令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術」―(19)トレンド転換の判断に役立てたいMACDとボリンジャーバンド

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)

 個人投資家のみなさん、こんにちは! 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香です。

 ロシア とウクライナの戦闘が激化し、長期化の様相を呈しています。西側各国がロシアに対し経済制裁を相次いで科しているほか、グローバル企業のロシアからの撤退や閉鎖なども相次いでおり、戦闘が長期化すればするほど、世界経済に与えるマイナスの影響が懸念されるところです。

 3月に入って日本経済や日本企業が受ける経済的な打撃が警戒されてリスクオフが進み、日経平均株価は節目の2万5000円を1年4カ月ぶりに割り込み、3月9日には2万4681円の安値まで下落しました。2021年9月に付けたバブル後高値3万0795円からの下落率はおよそ20%に達しています。「日経平均がついに3万円を突破!」と市場が盛り上がった2021年の上昇分を、たった半年ですべて帳消しにしてしまったのです。

 株高の時は地合いも良いですから、多くの個人投資家がイケイケムードで盛り上がります。しかし、さすがに株価の下げが続き下落率が20%ともなると、下げ相場にうんざりして様子見する個人投資家が増えて、株式市場の地合いは悪化していきます。下げれば下げるほど、株を買おうと考える個人投資家はどんどん少なくなり、市場には悲壮感が漂うようになります。

 しかし、「夜明け前が一番暗い」という相場格言があるように、夜の明けない株式市場はありません。ただ、夜が明けるまでの時間が短いのか、長いのかは誰にもわかりません。だからこそ、株価がいつ下げ止まり、反転しようとしているのかを客観的に分析するためにテクニカル分析を是非活用しましょう。

 テクニカル分析の重要性についてはこれまで繰り返し説明してきましたが、今回は日経平均株価の動きを例にとって、前回解説した「ボリンジャーバンド」と併せて「MACD(マックディー)」を利用することで、株価の下落にいつ変化が訪れるのかをどう見極め、今後の売買戦略に役立てていけばよいのかを解説していきます。



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