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【特集】田部井美彦氏【連騰モードの日経平均、3万円台復帰への道筋】(2) <相場観特集>

田部井美彦氏(内藤証券 投資調査部 リサーチ・ヘッド&チーフ・ストラテジスト)

―中銀ウィークで強弱観対立の東京市場、波乱要素はあるか―

 週明け15日の東京市場はハイテク株への売り圧力が意識されるなかも、景気敏感株が買われ日経平均は5日続伸となった。いよいよ3万円大台復帰が見えてきたが、3月期末に向けての展望はどうか。今週はFOMCと日銀金融政策決定会合が行われるが、この結果にも市場の関心は高い。第一線で活躍する市場関係者2人に今後の株式相場の見通しと物色の方向性について意見を聞いた。

●「高値圏で堅調、全固体電池関連など注目」

田部井美彦氏(内藤証券 投資調査部 リサーチ・ヘッド&チーフ・ストラテジスト)

 2月中旬以降、日経平均株価は高値波乱の展開となったが、米長期金利の上昇を含め警戒材料はある程度、織り込んできているとみている。

 今後1ヵ月程度の日経平均株価の予想レンジは2万8500~3万500円前後。全体相場は上昇基調が見込め、4月中旬からの米国企業の決算などの内容次第では、2月のザラ場高値3万714円を更新する可能性もあると思う。

 米国の長期金利上昇が関心を集めているが、これは足もとの景況感が回復していることを反映したもの。米国でテーパリング(量的緩和の縮小)などへの金融政策の変更があるのなら別だが、現在の金利上昇は過度に反応するものではないと思う。コロナ禍では、景気回復を先取りした政策を打つことは難しく、当局の判断はどうしても後ズレしたものになるだろう。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)と日銀金融政策決定会合があるが、ここでの決定はある程度、市場は織り込んでいると思う。

 日経平均株価は2月中旬以降、調整色を強めたが、これには3月末の年度末を意識した機関投資家の利益確定売りや持ち合い解消の動きなどもあったのだろう。

 個別銘柄では、「全固体電池」に絡む動きに注目している。新年度に向け、関連企業は全固体電池の開発に向けた予算をつけることが予想され、今春には同電池に絡む製品発表が行われる可能性もある。全固体電池関連のトヨタ自動車 <7203> や村田製作所 <6981> 、出光興産 <5019> などに注目したい。

 また、電機や精密、ITなどハイテク株には売られ過ぎた銘柄が少なくないと思う。ハイテク株を見るうえではエムスリー <2413> の株価動向が参考になるとみているが、そろそろソニー <6758> には投資妙味が膨らんできたとみている。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(たべい・よしひこ)
内藤証券リサーチ・ヘッド&チーフ・ストラテジスト。株式市況全般、経済マクロの調査・分析だけでなく、自動車、商社、アミューズメント、機械などの業種を担当するリサーチアナリストとして活動。年間200社程度の企業への訪問、電話取材、事業説明会への参加などを通して「足で稼ぐ調査・情報の収集」に軸足を置いている。



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