バブルと暴落の入り口は同じ顔

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株探編集部からのお手紙 2020年3月7日
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- CONTENTS -
・今週のお手紙
・今週の注目記事×2
・上方修正“先回り”有力候補第3弾!
・ゼロから始める『株探』の歩き方
・今週の株探人気記事ランキング
・プロフィール登録のお願い
・今週末配信の「株探」おすすめ記事
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株探太郎さま
 
おはようございます。
株探編集部です。
 
終値では維持してきた日経平均株価の2万1000円台を、この週末はついに割り込み下値をさらに切り下げる形となりました。
為替は1ドル=105円台に突入。
2016年末から続くボックスの下限が近づいています。
日経平均のPBRは1倍割れ、騰落レシオは50%台と底値が意識される水準です。
 
これは何かの崩壊なのでしょうか?
もちろんバブルの崩壊ではありません。
日経平均が解散価値である1倍を割り込んでいるような状況です。
“バブル的な高値”など存在していないということです。
 
全体相場の急落に直面すると、バブル崩壊やリーマンショックの再来を指摘する声が途端に増え始めます。
しかし、高値形成過程で表れた急落には、それが崩壊の初動である場合と、その後にやってくる本当のバブルの入り口になる場合とがあります。
 
1997年から1998年にかけて、アジア通貨危機とロシア財政危機が世界経済を揺さぶりました。
1998年9月、ロシア国債の取引失敗により、当時世界最大級のヘッジファンドだった米LTCMが破綻。
NYダウは7月の高値9367.84ドルから9月の安値7400.30ドルまで21.0%下落しています。
FRBはこの危機に対応しフェデラルファンド(FF)金利を3ヵ月連続で引き下げ。
これが2000年3月に天井をつけ崩壊する後のITバブルの原因となりました。
 
日経平均が3万8957円の史上最高値をつけた日本の1989年バブル相場に至る過程でも、ショック安と金利引き下げの組み合わせが存在しました。
1987年10月19日の月曜日、“ブラックマンデー”として今も語り継がれる世界的株価大暴落が発生。
この時NYダウは前週末の終値から1日にして22.6%下落しています。
FRBは即日FF金利の大幅引き下げを実施。
プラザ合意後の円高不況に対応して金融緩和姿勢にあった日銀も、さらなる緩和を継続することになり、これが一層のバブル経済の膨張に繋がったとされています。
 
さて2020年。
NYダウは2月12日高値2万9568ドルから28日安値2万4681ドルまで16.5%下落しました。
FRBは緊急利下げを断行しましたが、金融市場の動揺はいまだ収まらずさらなる利下げが予想されています。
 
日本株の多くは解散価値を下回り、既に割安状態にあります。
先例に習うなら、待っているのはさらなる暴落ではなく、もう一方の可能性の方でしょう。
 
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☆今週の注目記事☆その1
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相場の暴落時に数々の失敗、
その教訓が3億円超えを導いたワケ
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【すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技】
◇内田衛さんの場合-第4回◇
 
「不機嫌な相場」が続いています。億り人になるようなすご腕投資家さんも、暴落時に無傷でいられた人はほとんどみかけません。今回登場の内田衛さんも、その一人。
 
1990年代の平成バブルの崩壊後、2000年代初頭のITバブルが弾けた頃、さらに2008年後半に起きたリーマン・ショックや2011年の東日本大震災後の暴落時に、資産を3分の1に減らしたり、800万円や1000万円という額の損失を出したりしています。
 
今回の記事は、そんなつらい相場局面の時にやってしまった3つの失敗例を紹介しています。内田さんによれば、「悔しいと心に残っている失敗は、損失の大きさに比例しない」と話します。
 
「やるべきことをやらなかった」「あまり深く考えなかった」など、本来なら防げるような失敗を犯してしまった取引の方が、心に残っているそうです。これは、その悔しい失敗から教訓を得て、次の成功につなげているとも読み取れます。
 
損をすれば誰でも不愉快になりますが、損から学ぶ人は誰でもというわけではないかもしれません。今回の記事は、不愉快な損を将来の楽しい儲けに変えていく技を紹介しています。
 
その詳しい内容は、株探プレミアムに登録して記事をご覧ください。
 
▼内田衛さんの場合-第4回
相場の暴落時に数々の失敗、その教訓が3億円超えを導いたワケ
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202003060602
 
【すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技】
投資上手の人はどんなふうにして銘柄を選ぶのか。また買い時や売り時はどのようにして判断しているのか。株で1億円以上を稼いでいるような「すご腕投資家」の実例をそのノウハウとともに紹介します。
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☆今週の注目記事☆その2
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世間を騒がせたアパート3銘柄、
再浮上のポイントはどこ?
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コロナ騒動で頭がいっぱいという人でも、覚えているのではないでしょうか。2018年にアパート関連銘柄が立て続けに不祥事を起こしたことを。
 
レオパレス21 <8848> は同社が開発した物件で施工不備が発覚、TATERU <1435> は融資審査資料の改ざんを行っていたことが明るみに出て、そしてAPAMAN <8889> [JQ]は北海道の店舗でガス爆発事故を起こしました。
 
その3社は不祥事の後遺症もあって足元の業績は低迷ないし停滞しており、株価は今回のコロナ騒動に巻き込まれるまでもなく不調が続いています。TATERUの株価は、なんと不祥事発覚前の10分の1ほどに落ち込む状況です。
 
今回のプレミアムリポートでは、これら3銘柄が悪材料を払拭して、業績も株価も立ち直るポイントはどこにあるのかを探りました。不動産業界に取材を重ねると、3社には業界が認める強みや特徴を持つことが明らかになってきました。
 
株式投資は今そこにある危機に敏感であることはもちろんですが、その先の先を読むことも同時に重要です。お騒がせ銘柄の次の次を読み解くヒントは、株探プレミアムに登録して記事をご覧ください。
 
▼世間を騒がせたアパート3銘柄、再浮上のポイントはどこ? -上
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202003040316
 
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個人投資家のために、金融・経済さらには政治、社会、文化に関連する話題を選りすぐったハイクオリティ・リポートです。
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波乱相場で輝く「高配当優良株」をご紹介
上方修正期待リストは明日第3弾をリリース
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新型コロナウイルスの感染拡大で株式市場は波乱展開が続いています。こうしたなか、2日の「株探トップ特集」では、相場急落で上昇している配当利回りに注目。3月期末に向けて関心が高まる高配当利回り株のうち、安定した収益基盤を持ち、かつ減配リスクが少ないとみられる6銘柄を紹介し、大変ご好評をいただきました。
 
▼波乱相場だからこそ輝く、じっくり仕込む「高配当優良株」6銘柄精選
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202003020839
 
1日から配信をスタートした「上方修正“先回り”、20年3月期【業績上振れ】候補」は5日に「第2弾」をリリース、明日8日19時30分に「第3弾」を配信します。
 
こちらの記事では、4-12月期(第3四半期累計)業績が好調で経常利益の通期計画に対する進捗率が高く、上方修正が期待できる銘柄を紹介しています。
 
※記事配信後は[特集]の一覧に表示されます。ぜひチェックしてください。
▼[PC]市場ニュースの[特集]
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?category=5
▼[スマホ]市場ニュースの[特集]
⇒ https://s.kabutan.jp/market_news/?category_org_id=5
 
【こちらもチェック!】
▼上方修正“先回り”、20年3月期【業績上振れ】候補 〔第1弾〕
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202003010068
▼上方修正“先回り”、20年3月期【業績上振れ】候補 〔第2弾〕
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202003050949
 
※この特集記事はフリーコンテンツです。どなた様もご覧いただけます。
 
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【株探ユーザーのバイブルです】
横山利香の
ゼロから始める「株探」の歩き方
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株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香さんによる、株探の世界を隈なく探索するための実践ガイドの連載です。
 
永遠に上がり続ける相場がないことは十分承知していても
時に市場を唐突に襲う株価崩落は
積み上げてきた利益を一瞬で飲み込み、消し去ってしまうことがあります。
このような急変による損失を避けるための方策は限られます。
 
ただ、相場下落への転換が予想されるとき、
あるいは相場が下落トレンドを継続しているときには、
投資家にもリスクヘッジで身を守ったり、
攻めに出てリターンを狙える手段があります。
それが“空売り”です。
 
相場が大荒れとなったこのタイミングで、
横山さんが今回取り上げるのが「信用取引」です。
ハイリスク・ハイリターンのイメージがある信用取引ですが、
まずはその基本をしっかり身につけましょう。
 
新型ウイルスは未知のものであるからこそ一層恐ろしさが増します。
 
信用取引も多くの人にとってよくわからない怖いものかもしれませんが、
その本質を知った上でも怖いものであるのか、じっくり見極めてみましょう。
使い方によっては強力な武器になるかもしれないのです。
 
横山さんのわかりやすい解説で、あなたも“株探の達人”に!
 
☆最新記事(2月28日公開)
▼「(15)株価の下落も上昇もチャンスにできる信用取引とは?」
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202002280634
 
★前シリーズも読めます★
⇒ バックナンバーはこちら!
 
※当連載はフリーコンテンツです。どなた様もご覧いただけます。
 
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◇今週の株探人気記事ランキング!◇
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※3月6日昼頃集計/PC・スマホ合計
 
一週間(前週金曜昼から今週金曜昼まで)の人気記事ランキングをお届けします!
 
1.暴落相場で拾う「逆張り特選20銘柄」、バーゲンハンターが目覚める時 <株探トップ特集>
2.波乱相場だからこそ輝く、じっくり仕込む「高配当優良株」6銘柄精選 <株探トップ特集>
3.帝人が急反発、新型肺炎に子会社展開の喘息治療薬投与で良好な結果と報告 | 個別株 – 株探ニュース
4.【杉村富生の短期相場観測】 ─ 歴史上の相場巧者はみんなバーゲン・ハンター!
5.【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (3月2日発表分)
 
今週の詳しい動向は、土曜朝06時30分配信の【今週読まれた記事】でもご紹介しています。
併せてご覧ください!
 
▼[PC]3月7日の市場ニュース[特集](一覧の下にあります)
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?category=5&date=20200307
▼[スマホ]市場ニュース[特集]
⇒ https://s.kabutan.jp/market_news/?category_org_id=5
 
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対象:2018年11月以前に会員登録された方
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これらの内容は、ご本人様確認が必要なお問い合わせをいただいた際に、確認材料の一部とさせていただきます。
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★今週末配信の「株探」おすすめ記事★
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3月7日(土)
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08時00分 植木靖男の相場展望
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3月8日(日)
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09時15分 杉村富生の短期相場観測
09時30分 北浜流一郎のズバリ株先見!
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16時00分 5万円以下で買える、高ROE&好業績「お宝候補」【2部・新興】編
19時30分 上方修正“先回り”、20年3月期【業績上振れ】候補 〔第3弾〕※今回掲載
 
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☆次回配信は 3月14日(土)の予定です。
  あなたの相場に、幸あれ!――――☆