再びのドル安円高はバブルのパーツ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 株探編集部からのお手紙 2020年9月19日 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ － CONTENTS － ・今週のお手紙 ・今週の注目記事 ・利益成長“青天井”リスト＆上方修正“先回り” ・ゼロから始める「株探」の歩き方 ・今週の株探人気記事ランキング ・プロフィール登録のお願い ・今週末配信の「株探」おすすめ記事 ―――――――――――――――――― 株探太郎さま おはようございます。 株探編集部です。 為替が1ドル＝105円を割り込み、104円台半ばの水準までドル安が進んでいます（18日21時現在）。 日本は19日から4連休。 東京株式市場で取引が再開される23日までに、18日の日本時間夜に行われる取引も含めると、米株式市場では3営業日が経過しています。 7月の終わりにも1ドル＝107円台から104円台前半までドル安円高が進む動きがありました。 この時は1ドル＝104円10銭台を底に反転、8月半ばにごく短期間、107円台まで戻しています。 その後は再び107円台に乗せることなく徐々にドルの下値が切り下がっていきました。 2017年以降のドル円は1ドル＝110円を挟んだレンジ相場が続いているとはいえ、ドルの上値は切り下がる形です。 1ドル＝105円を早いうちに回復できない場合、意識されるのは1ドル＝100円までのドル安円高の進行です。 7年8ヵ月続いた第2期安倍政権の株高は為替の安定とともにありました。 その安倍内閣が退陣し、新政権が発足したのと歩調を合わせての円高方向への動きです。 米国では大統領選まであと1ヵ月余り。 大きな動きが表れそうな頃合いです。 仮にさらなるドル安円高が進んだとして、果たして1ドル＝100円で止まるのだろうか。 そう考えざるを得ない状況があります。 ユーロドルは5月7日を境に上昇に転じ、9月1日まで約11％上昇しました。 5月7日のドル円は106円台前半で推移していました。それから4ヵ月以上が経っての1ドル＝104円台の推移は“小動き”の範疇です。 しかし、為替レートの安定をもたらしていた安倍内閣は退陣しました。 仮に5月7日の水準から、円もユーロと同じくドルに対して11％上昇していたならば、1ドルは94円台です。 その時、株式市場はどう動くのでしょうか。 2016年6月、ドル円が1ドル＝99円台をつけていた時の日経平均は1万4000円台でした。 しかし、次に1ドル＝100円割れへのドル安円高が進んだ場合でも、日経平均は2016年のように下値を叩く動きにはならない可能性はあります。 2016年7月に、日銀によるETF買い入れ枠は年間6兆円水準に増額され、新型コロナ対応で当面さらに12兆円に倍増されています。 日経平均を2万4000円台まで押し上げた理由の一つである日銀ETF買いが、次に1ドル＝100円割れが起きた場合でも日経平均を下支えするでしょう。 もう一つのifは、米国で進むバブルへの日本の投資家資金の大規模な参加です。 1ドル＝100円割れの円高が日本の投資家にドル買いの好機を与え、それが折からの米株投資ブームと相まって、ナスダックバブルをもう一歩押し進めるというストーリーです。 3月のコロナショックの頃に語られて、半年が経った今は聞かれなくなった予測があります。 2000年に弾けたITバブルは、1997年から1998年にかけてのアジア通貨危機やロシア財政危機に端を発する金融緩和によって始まった。 新型コロナウイルス感染拡大による経済危機に対応した金融緩和も、何らかのバブルを生み出すだろうと。 その「何らか」はナスダックで進行していることは明らかですが、目下のドル安円高の進行も、そのバブルを構成するパーツの一つのように思われるのです。 ―――――――――――――――――― ☆今週の注目記事☆その１ ―――――――――――――――――― 10倍の裏に「聞いて試して、また聞いて」、成長の源は吸収と検証 ―――――――――――――――――― 【目指せ億トレ、頑張り投資家さんの稼ぎ技 レブルさんの場合】 ◇最終回◇ 投資を始めたばかりの人の励みになれば、と始めたこの新連載は、投資経験はそれほど長くはないものの、頑張ってメキメキ腕を上げている比較的若手の投資家さんたちを人選。トップバッターのレブルさんも、投資歴が5年の32歳の若手投資家さんです。 連載では、これまでの3回を通してレブルさんの頑張っている姿を描いてきましたが、最終回はその集大成となるエピソードを紹介しています。 そのキーワードは聞く耳と、行動に移す力。レブルさんの頑張りの原動力に、つながった人たちから受けたいい影響があります。それらを自分のものとして吸収、自分がこれからやるべきことを整理し、着実に行動に移してきたのです。5年で運用資産10倍化を成し遂げた根底には、こうした取り組みがあったのです。 そしてもう1つ忘れてならないのは、レブルさんは投資が大好きなことです。 好きこそものの上手なれ。好きで夢中になれることは、腕を上げるための必要条件といって過言ではないでしょう。レブルさんも今は寝る間も惜しいと思うほど、“投資中毒状態”といいます。 編集部Mは『株探』編集部に転職前、国内外のビジネス幹部のみならずスポーツ、文化、芸能、教育、政治、官僚、そして競馬の名調教師など、幸運にも様々なジャンルの人々に取材する機会を得ることができました。 Mはこの経験から、分野を問わず輝いている人というものは、それに携わっていることが好きで、楽しく仕方がないと感じているのだという結論に至りました。 成功は一筋縄ではいかないのが常。窮地に追い込まれ、苦しみにもがくことがあっても、それさえも楽しいと感じられるメンタルがあるからこそ、最後には幸運の女神が微笑んでくれるのでしょう。 レブルさんがつながってきた人からいい影響を受けて、頑張ってきた姿は、株探プレミアムに登録して、記事をご覧ください。 ▼レブルさんの場合-最終回 10倍の裏に「聞いて試して、また聞いて」、成長の源は吸収と検証 ⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202009180305 【目指せ億トレ、頑張り投資家さんの稼ぎ技】 「習うより慣れろ」というように、投資で腕を上げるには継続が重要。とはいえ、ただやみくもに続けても、時間とお金の無駄です。このコラムは、投資経験はそれほど長くないものの、研鑽を積み重ね、成果を上げている投資家さんにフォーカス！ その姿を通して、上達のヒントを提供します。 ⇒ バックナンバーはこちら！ ※「株探プレミアム」はワンランク上の情報を提供する有料サービスです。 プレミアム会員の方はログインしてからお読みください。 プレミアム会員以外の方は、最初の１ページ目は無料でご覧いただけます。 ―――――――――――――――――― ☆今週の注目記事☆その２ ―――――――――――――――――― カーシェアとマイカー、30年の支出差は「800万～2100万円」+αの例も ―――――――――――――――――― 【清水香の「それって常識？ 人生100年マネーの作り方】 ◇第13回◇ 人生の3大支出の費目の1つに「クルマ」があります。ちなみに、ほかの2つは住宅と生命保険になります。 昨今レンタカー同様、クルマを必要なときに借りて利用するカーシェアリングが伸びています。カーシェアは会員になれば、スマートフォンやパソコンなどから24時間、いつでも借りられる利便性が受け、2020年3月の調査時点では、利用会員は200万人を超えています。 2010年の調査では、約1万6000人だったので、10年で125倍に増えたことになります。 このカーシェアリングを利用すれば、マイカー（自家用車）を持った場合と比べて、支出を減らすことができるのでしょうか。 記事では、環境性能の高さから注目されているコンパクトカー（小型車）をモデルに、30年間の支出額の違いを算定しました。 その結果、見出しのような差が出ました。あくまでも概算の金額ですが、さまざまな物が所有から利用へ、新常識の使い方が浸透してきている中で、人生の3大支出の1つと、これからどう向き合えばよいかの参考になるはずです。 詳しくは株探プレミアムに登録して、記事をご覧ください。 ▼第13回 カーシェアとマイカー、30年の支出差は「800万～2100万円」+αの例も ⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202009170232 【清水香の「それって常識？ 人生100年マネーの作り方】 うまい投資家は、投資に限らずお金にまつわる様々な感度が高いもの。人生100年時代のお金の新常識を、財務省の専門家会議の委員やNHK「あさイチ」など各種メディアで活躍するファイナンシャルプランナーの清水香が伝授します。 ⇒ バックナンバーはこちら！ ※「株探プレミアム」はワンランク上の情報を提供する有料サービスです。 プレミアム会員の方はログインしてからお読みください。 プレミアム会員以外の方は、最初の１ページ目は無料でご覧いただけます。 ☆――――――――――――――――☆ （株探プレミアムって、どんな機能があるんだろう？） .｡o○ ( ´･ω･`) 株探プレミアムは専用コラムだけではありません。 リアルタイム株価、通期業績25期分、日本の株主など、月額1980円（税別）でいろいろな機能をご利用いただけます。 詳しくは↓こちらをご覧ください！ ▼株探プレミアムのご紹介 ⇒ https://info.kabutan.jp/ ―――――――――――――――――― 利益成長「青天井」リストは第3弾を配信 22日は上方修正“先回り”有力候補を紹介 ―――――――――――――――――― 先週から配信している「利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】」は17日（木）にシリーズ「第3弾」をリリースしました。今回は時価総額250億円未満の銘柄の中から、四半期実績、通期計画ともに経常利益が過去最高の企業をリストアップしています。 ▼利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第3弾 18社選出＜成長株特集＞ ⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202009170899 22日19時30分に配信する「上方修正“先回り”、21年3月期【業績上振れ】候補［第1弾］」は、時価総額350億円以上の銘柄を対象に、4-6月期（第1四半期）業績が好調で経常利益の通期計画に対する進捗率が高く、上方修正が期待できる銘柄を紹介します。ご期待ください！ ※各特集記事はフリーコンテンツです。どなた様もご覧いただけます。 ―――――――――――――――――― 【株探ユーザーのバイブル】 横山利香の ゼロから始める「株探」の歩き方 ―――――――――――――――――― 株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香さんによる、株探の世界を隈なく探索するための実践ガイドの連載です。 株式投資で銘柄を選ぶ際に大切なことの一つは、市場のトレンドに逆らわぬことです。 では、市場のトレンドを支配しているのは何者なのでしょうか？ 投資家であれば答えはご存じのはず。そう、外国人投資家です。 残念ながら、国内投資家の多くは外国人投資家の手のひらの上で踊らされている脇役に過ぎません。彼らの売買動向に逆らえば儲けることすら難しいのです。しかし、海外投資家の考え方を理解することができれば、それだけ勝てる確率は上がります。 では、彼らの考え方を理解するには、どうしたらよいのでしょう。株探の「銘柄探検」にはその鍵となるコンテンツがしっかりと用意されています。 鍵となるのは「ROE」。海外投資家が最も重視する投資尺度の一つです。 「ROE」は外国人投資家の投資先となりそうな企業をいち早く見つけ出すためのヒントを与えてくれます。また、大きな経済危機に見舞われた際にも、危機を乗り越えて生き残る可能性の高い、経営手腕の優れた企業をふるい分けるツールにもなります。 今回、横山さんが取りあげるのが、この「ROE」を存分に活用した2つのコンテンツです。 横山さんのわかりやすい解説で、あなたも“株探の達人”に！ ☆最新記事（8月28日公開） ▼「(27) 外国人投資家に選ばれそうな高収益企業を探そう」 ⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202008280352 ★前シリーズも読めます★ ⇒ バックナンバーはこちら！ ※当連載はフリーコンテンツです。どなた様もご覧いただけます。 ―――――――――――――――――― ◇今週の株探人気記事ランキング！◇ ―――――――――――――――――― ※9月18日昼頃集計／PC・スマホ合計 一週間（前週金曜昼から今週金曜昼まで）の人気記事ランキングをお届けします！ 1．株価変貌のプロローグ、「医療業界DX」でテンバガーを狙う株 ＜株探トップ特集＞ 2．自民党総裁選は菅氏圧勝、「スガノミクス相場」始動で買われる株 ＜株探トップ特集＞ 3．利益成長“青天井”銘柄リスト【総集編】第2弾 16社選出 ＜成長株特集＞ 4．【明日の好悪材料】を開示情報でチェック！ (9月14日発表分) 5．【北浜流一郎のズバリ株先見！】 ─ 国策のGo Toイート関連に乗れ！ 今週の詳しい動向は、土曜朝06時30分配信の【今週読まれた記事】でもご紹介しています。 併せてご覧ください！ ▼［PC］9月19日の市場ニュース［特集］（一覧の下にあります） ⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?category=5&date=20200919 ▼［スマホ］市場ニュース［特集］ ⇒ https://s.kabutan.jp/market_news/?category_org_id=5 ―――――――――――――――――― 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