選挙戦で日本株を刺激するのは

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株探編集部からのお手紙 2021年10月16日
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- CONTENTS -
・今週のお手紙
・今週の注目記事
・米国株がお気に入り銘柄機能に対応!
・高成長【始動】候補リスト
・横山利香の令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術
・今週の株探人気記事ランキング
・プロフィール登録のお願い
・今週末配信の「株探」おすすめ記事
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株探太郎さま
 
おはようございます。
株探編集部です。
 
今週(10/11~15)の日経平均株価は、前週末比+3.6%で終え、3週連続の下落に終止符を打ちました。
 
岸田文雄首相が金融所得課税の強化を棚上げしたことが好感されたとの見方もありますが、15日(金)の上昇を見ると米国要因が効いたというのが実態かもしれません。
 
米国では、今週に入り議会下院が債務上限の拡大法案を12日(火)に可決、14日(木)にはバイデン米大統領が法案に署名。これにより米国債がデフォルト(債務不履行)となる危機が、ひとまず回避されました。
 
安堵感の漂いは、恐怖指数と呼ばれる米VIXの動きに如実に現れました。12日には、投資家の不安心理の高まりの目安となる20を割り、14日は16台に。
 
そして米10年債利回りも、先週8日の1.61%から14日には1.52%に下がっています。
 
海外要因に左右されやすい日本株市場ですが、選挙は国内事情で動く数少ないイベントです。といっても、トレンドを形成するのは、海外勢。彼らの関心を集めやすい構造改革や成長戦略が目立たないと、選挙で相場が動意づくのは難しいでしょう。
 
とすれば、現役財務次官が異例の意見表明をした給付金などの一時しのぎの政策は、スルーされる可能性はあります。大盤振る舞いは米国でも実施されていますが、給付金の3分の1が退蔵されている状況。
 
米国株が史上最高値を更新してきた背景には、この待機資金が将来の消費に回る期待もありますが、雇用回復→賃金上昇→消費拡大のサイクルが見えなければ、株価モメンタムには陰りが生じます。日本株でも同じことは、言わずもがなです。
 
最近、図書館で出遭った本に、『援助じゃアフリカは発展しない』(東洋経済新報社)、『最底辺の10億人』(日経BP)、『傲慢な援助』(東洋経済新報社)があります。
 
いずれの書籍も、過去数十年の間に先進国などが巨額の援助資金をアフリカに落としてきたのに、アフリカが経済発展から取り残されている原因を分析したものです。
 
困っている国や人に援助(の資金)を差し伸べることは、人道的な面でプラスになる局面はあっても、長期的に見ると効果は疑わしいというのが、先の3冊の主旨です。
 
コロナ禍での給付金とは、次元が異なるという意見はあるでしょうが、その支援が本質的な支援につながるのかという探求は欠かせないでしょう。
 
19日告示・31日投開票の衆院選が日本株を押し上げるか。その鍵は成長と分配の好循環を具体的な政策として示すことでしょう。
 
「医療難民ゼロ」は喫緊の課題であり、株式テーマとしてはわかりやすいものです。
 
同時に「リスキリング」や「孤独対策」など人生100年時代につながる長期視点の具体的な政策も、打ち出されるのかが注目されます。
 
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☆今週の注目記事☆その1
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衆院選が迫る今、
注目するは「政治無関心」銘柄
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【大川智宏の「日本株・数字で徹底診断!」】
◇第74回◇
 
あ~、菅(義偉)さんが首相に就任した当初は、やりやすかったな~。
「デジタル庁」に「地銀再編」「携帯電話料金値下げ」「脱炭素」うんぬんと、
わかりやすいテーマがあったよなぁ。
 
それと比べると、岸田(文雄)さんは「医療難民ゼロ」はまだしも
「新しい資本主義」や「成長と分配の好循環」などは、方針への賛否は別として、
テーマ株の発掘には難しいーよ
 
――個人投資家の中には、ため息をつきながら足元の相場を眺めている人もいるかもしれませんね。
 
9月半ばから始まった株式相場の変調。その一因に、岸田政権の誕生に対する失望感や警戒感が反映されている可能性があります。
 
もちろん、足元では米長期金利の上昇やエネルギー価格の高騰、そして中国・台湾の緊張感の高まりなど、さまざまな注視要因も発生しています。最近の相場低迷を「岸田ショック」と一括にして呼ぶのは酷かもしれません。
 
とはいえ、新政権が株式相場にとってわかりやすく、ポジティブな印象を抱ける政策を打ち出しているかといえば、菅政権の発足当初と比較すれば、明らかに差があります。
 
そうした状況の中での投資戦略を探ったのが、今回の記事です。
 
衆院選を控え、岸田政権の基盤が今後、どのようになるのか見通しにくい状況を踏まえると、今注目すべきは「政治無関心」銘柄というのが結論です。
 
「政治無関心」の定義は、本コラムの趣旨である「数字の徹底分析」で定めました。では、どのような分析なのか。そして、分析によって抽出された「政治無関心」銘柄とは?
 
詳しくは株探プレミアムに登録して、ご確認ください。
 
▼第74回
衆院選が迫る今、注目するは「政治無関心」銘柄
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202110130283
 
【大川智宏の「日本株・数字で徹底診断!」】
智剣・Oskarグループの主席ストラテジストである大川智宏が、日本株の行方をクオンツと呼ばれる金融工学の手法を駆使して診断します。
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☆今週の注目記事☆その2
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テンバガーを掴み損ねた反省から
「低PERの呪縛」にさよなら
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【すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 はっしゃんさんの場合】
◇第2回◇
 
長期保有を前提にした成長株投資を柱に、30代で億り人、そして50代の今では資産を4億円以上にまで膨らますことに成功したのが、今回登場のはっしゃんさん(ハンドルネーム)です。
 
はっしゃんさんを億の道に導いた原動力が、独自開発の「理論株価」です。それは、投資を本格的に始めた頃に、雰囲気買いしていた自分に違和感を抱き、投資法の改良に取り組んだことが発端でした。
 
前回の記事は、最初に取り組んだ改良として「月次情報」への活用について紹介しました。
 
2回目の今回は、現在活用している理論株価の中核になっているEPS(1株当たり当期純利益)とROE(自己資本利益率)に注目するようになった、ある失敗と気づきを紹介します。
 
2000年代始め、はっしゃんさんが仕事を通じて業界動向を熟知していたCDレンタルなどを展開するトップカルチャー<7640>とゲオホールディングス<2681>に投資しました。
 
2銘柄のうちトップカルチャーの方により多く配分し、ゲオは控えめに。どちらの株もその後、上昇しましたが、ゲオはすぐに売ってしまいました。
 
その理由は、トップカルチャーの方が割安水準だったため、株価の伸びしろが大きいとみたからです。しかし、結果は逆でした。
 
トップカルチャーは保有期間中に株価が4倍になりましたが、ゲオはテンバガー(10倍株)になり、その後も上昇して14倍程度に上昇しました。
 
トップカルチャーとゲオの例から、はっしゃんさんは次のことに気づきました。PERより、その計算に使うEPSの方を見なくてはならないと。
 
PERが高くても、その後にEPSが大きく伸びるならば、それは株価水準が高いのではなく、投資家の期待が高いことになります。
 
となると、重要なのはEPSが今後、伸びる確度が高いかどうか。そこから気づいたのが、ROEが高い銘柄は高い利益成長が期待できること。
 
当時、コスモス薬品<3349>や良品計画<7453>、ニトリホールディングス<9843>などのPERやROEを遡り、自分の仮説を検証しました。
 
もちろんROEのみ見れば事足りるわけではありません。はっしゃんさんは、定性的な情報にも目配りしています。
 
低PERの呪縛から解き放たれ、長期で成長株のリターンを狙う技を磨き上げた詳しい内容は、株探プレミアムに登録してご覧ください。
 
▼はっしゃんさんの場合-第2回
テンバガーを掴み損ねた反省から「低PERの呪縛」にさよなら
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202110080352
 
【すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技】
投資上手の人はどんなふうにして銘柄を選ぶのか。また買い時や売り時はどのようにして判断しているのか。株で1億円以上を稼いでいるような「すご腕投資家」の実例をそのノウハウとともに紹介します。
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(株探プレミアムって、どんな機能があるんだろう?)
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お待たせしました!
「株探 米国株」がお気に入り銘柄機能に対応!
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「株探 米国株」リリース開始当初からご要望の多かった「米国株のお気に入り機能」につきまして、この度正式に対応いたしました。
 
詳しくは、下記のお知らせをご覧ください。
 
▼【告知】米国株の「お気に入り銘柄」対応のお知らせ
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202110140432
 
 
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高成長【始動】候補リスト〔第2弾〕
3月決算の「高進捗&割安株」をチェック!
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14日(木)の成長株特集は、四半期業績が連続で拡大し始めた企業を取り上げた「高成長【始動】候補リスト」の第2弾をお届けしました。時価総額350億円未満の銘柄を対象に、直近四半期に前年同期比で「10%増収・20%経常増益」を2四半期もしくは3四半期連続で達成した銘柄をリストアップしています。
 
▼高成長【始動】候補リスト〔第2弾〕 33社選出 <成長株特集>
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202110140991
 
明日17日(日)19時30分は「発表迫る、低PERの22年3月期【上方修正】期待リスト」を配信します。今月下旬から本格化する3月決算企業の中間決算発表を前に、第1四半期業績の通期計画に対する進捗率が高い銘柄の中から、投資指標面で割安感が強く株価の水準訂正余地が大きいとみられる銘柄を紹介します。有望成長株の発掘にご活用ください!
 
※記事配信後は[特集]の一覧に表示されます。ぜひチェックしてください。
▼[PC]市場ニュースの[特集]
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?category=5
▼[スマホ]市場ニュースの[特集]
⇒ https://s.kabutan.jp/market_news/?category_org_id=5
 
※各特集記事はフリーコンテンツです。どなた様もご覧いただけます。
 
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横山利香の
令和時代の稼ぎたい人の超実践! 株式投資術
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「ゼロから始める『株探』の歩き方」で株探の使い方を丁寧に解説して好評を博した、テクニカルアナリストの横山利香さんによる連載新シリーズです。
 
前回のRSIに続き、横山さんが取りあげるのは、株探に新しく追加されたもう1つのテクニカル指標の「RCI(順位相関係数)」です。RSIとRCI、真ん中の1文字が違うだけ、似てますよね。
 
この2つはともに逆張り投資でよく使われるオシレーター系の代表的なテクニカル指標ですが、中身は全く異なります。しかも、「RCI」はオシレーター系指標としては少し珍しい特性を備えています。強いトレンドが発生している場合、その勢いを確認することで順張り投資にも応用できるのです。
 
いわば、オシレーターとトレンドフォローの2つの特徴を併せ持つハイブリッド型の指標、それがRCIなのです。今回のコラムでは、このトレンドフォローでのRCIの使い方もご紹介いたします。
 
初心者の方も、腕に覚えのある方も本シリーズを活用して投資テクニックに磨きをかけましょう!
 
▼最新記事(10月8日公開)← NEW!
(12)トレンド継続の確認にも使えるRCIをマスターしよう
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202110080514
 
★「ゼロから始める『株探』の歩き方」も読めます★
⇒ バックナンバーはこちら!
 
※当連載はフリーコンテンツです。どなた様もご覧いただけます。
 
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◇今週の株探人気記事ランキング!◇
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※10月15日昼頃集計/PC・スマホ合計
 
一週間(前週金曜昼から今週金曜昼まで)の人気記事ランキングをお届けします!
 
1.爆烈リターン相場へ! 好業績&有望テーマで選ぶ「騰勢拍車の6銘柄」 <株探トップ特集>
2.【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─株価急落を演出した懸念材料はいずれも後退、この局面で狙うべきは?!
3.高成長【始動】候補リスト〔第1弾〕 31社選出 <成長株特集>
4.【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (10月11日発表分)
5.【杉村富生の短期相場観測】 ─不安要因の多くが消えたか、解決に向かう!
 
今週の詳しい動向は、土曜朝06時30分配信の【今週読まれた記事】でもご紹介しています。
併せてご覧ください!
 
▼[PC]10月16日の市場ニュース[特集](一覧の下にあります)
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?category=5&date=20211016
▼[スマホ]市場ニュース[特集]
⇒ https://s.kabutan.jp/market_news/?category_org_id=5
 
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★今週末配信の「株探」おすすめ記事★
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10月16日(土)
06時30分 今週読まれた記事
06時40分 今週の【早わかり株式市況】
08時00分 植木靖男の相場展望
08時50分 今週の【話題株ダイジェスト】
09時00分 今週の【上場来高値銘柄】
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19時30分 大相場の萌芽、「医療DX&最先端医療」で輝く6銘柄<株探トップ特集>
 
10月17日(日)
午前中  伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】※P
09時00分 今週の「妙味株」一本釣り!
09時15分 杉村富生の短期相場観測
09時30分 北浜流一郎のズバリ株先見!
13時30分 明日の好悪材料
16時00分 10万円以下で買える、今期最高益&低PBR【2部・新興】編 <割安株特集>
17時00分 株価指数先物 【週間展望】
19時30分 発表迫る、低PERの22年3月期【上方修正】期待リスト〔第1弾〕<成長株特集>
 
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今週も、最後までお読みくださいましてありがとうございました(・ヮ・)
 
 
☆次回配信は【 10月23日(土)】の予定です。
 
あなたの相場に、幸あれ!――――☆