麻痺した値幅感が戻るまで

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株探編集部からのお手紙 2020年4月4日
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- CONTENTS -
・今週のお手紙
・今週の注目記事×4!
・今週の株探人気記事ランキング
・プロフィール登録のお願い
・今週末配信の「株探」おすすめ記事
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株探太郎さま
 
おはようございます。
株探編集部です。
 
3日の日経平均株価は前日比1円47銭高。
見かけ上は小動きとなり、ほんの少しマーケットが落ち着いたかのような印象を受けてしまいます。
無論、それは錯覚にすぎません。
 
この日の高値と安値の値幅は412円。
通常時であれば、“乱高下”と表現されるレベルの値動きです。
しかし、3月は21営業日のうち、日中の値幅が500円を超えたのが18日、1000円超えが4日という歴史的大荒れ月だったため、上下412円の値動きがおとなしいものに感じてしまいます。
 
感覚が麻痺しているのです。
 
マーケットが注視するものが、新型コロナウイルス感染が収束に向かう時期と、その後にやってくる景気回復であることは言うまでもありません。
 
日本では感染者の増加に拍車が掛かりつつあり、医療関係者からは危機的状況を訴える声が相次いでいます。
上場企業の操業停止のニュースも増加しており、景気の落ち込みは当初の想定以上です。
 
緊急事態宣言はいまだ発令されていませんが、その可能性が高まっていることを指摘する声は増す一方です。
 
日経平均は3月19日に1万6358円の安値をつけ、25日には1万9000円台を回復しました。
19日がセリング・クライマックスであり一番底だったとすれば、待っているのは二番底です。
 
緊急事態宣言が発令された時、あるいは感染爆発が始まった時、マーケットはどう反応するのでしょう?
仮にアク抜けになるとしても、即座に反発に向かうよりは、いったんは下に振られる可能性を見ておくべきでしょう。
 
暴落の最中は興奮状態に陥りやすく、多くの銘柄がバーゲンセールに見えてしまうものです。
しかし、セールの時間はまだまだ続くでしょう。
 
上下412円幅の乱高下がおとなしいものに感じる麻痺が解け、日経平均100円高を「大幅高」と表現する日常が戻るのを待ってからでも十分に間に合うのではないでしょうか。
 
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☆今週の注目記事☆その1
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“落ちてくるナイフ”の日本郵政に買い、その背後にこの資産あり
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【すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 内田衛さんの場合】
◇最終回◇
 
今回のようなセリングクライマックスが起きている最中に、果敢に逆張りしたいと考えている投資家さんも多いかもしれません。その参考にうってつけの例が、この内田衛さんシリーズの最終回です。
 
前回の記事から間が空いてしまったのは、まさに今回のような局面こそ内田さんが本領発揮する絶好の機会になることから、編集部はその対応の一端を紹介して最後を締めくくりたいと考えたのです。
 
結論から先にいうと、タイトルに示したように内田さんは日本郵政 <6178> に注目し、実際に保有に走りました。その理由は倒産には至らない訳あり状態に陥り、株価が超割安水準になったからです。これはこれまでの4回にわたる記事で紹介してきたことです。
 
最終回では、そんな銘柄をこのリーマン・ショックを超えるような足元の恐ろしい局面で、実行できた背景について触れています。これらについては、最終回の記事をご覧ください。
 
最後に今シリーズの記事では敢えて触れませんでしたが、このメルマガの締めくくりで触れておくことがあります。それは逆張りと押し目買いの違いです。
 
ここでの「逆張り」は株価が下がっている時に買うこと。ご存じのように株価が上昇時に売る戦略も逆張りですが、この2つの逆張りを区別する適当な言葉がみつからないので、ここでは「下落逆張り」とします。
 
「下落逆張り」も「押し目買い」も下がっている時に買う点で同じですが、株価のトレンドに違いがあります。下落逆張りは下落トレンド、つまり移動平均線が下向きになった時に行うのが原則。これに対して、押し目買いは上昇トレンド、すなわち移動平均線が上向きの中で起きた下げで行うのが原則です。
 
移動平均線は多数ありますので、どの平均線を取るかは自身の投資戦略によって異なります。短期の投資期間を取る人は例えば5日線や25日線、中期の期間を取る人は13週線や26週線、長期なら12カ月線や24カ月線など、自分がこれだと思うものに注目します。
 
押し目買いは、株価が下がっている時に買うという点では逆張り投資の一環ですが、上昇トレンドの中で買うという点では順張り投資の一種ともいえます。今回のような局面では、自分が順張り派なのか逆張り派なのかによって、対応も大きく違ってくるはずです。
 
この重大事態に遭遇して今後の自身の戦略を見つめ直す際に、押し目買いと下落逆張りの違いを意識することから始めるのは、新たな発見があるかもしれません。
 
▼内田衛さんの場合-最終回
“落ちてくるナイフ”の日本郵政に買い、その背後にこの資産あり
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202004030348
 
【すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技】
投資上手の人はどんなふうにして銘柄を選ぶのか。また買い時や売り時はどのようにして判断しているのか。株で1億円以上を稼いでいるような「すご腕投資家」の実例をそのノウハウとともに紹介します。
⇒ バックナンバーはこちら!
 
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☆今週の注目記事☆その2
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100年マネーを作れる人、作れない人
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【清水香の「それって常識? 人生100年マネーの作り方】
◇第1回◇
 
株探プレミアム専用で新コラムが開始されました! 筆者はファイナンシャルプランナーの清水香さん。財務省の特別委員会委員やNHK「あさイチ」など各種マスメディアに登場されている方で、ご存じの読者もいらっしゃるかもしれません。
 
プレミアム専用コラムでは、今年2月から連載を開始したマネックス証券の大槻那奈さんに続いて女性プロフェッショナルが執筆陣に参加。大人気のすご腕投資家さんシリーズのライターも、女性の福島由恵さんですから、株探プレミアムのコラムは女性の力なしに成り立たなくなっている状況です。
 
前置きが少々長くなってしまいました。肝心の清水さんの新コラムについてですが、これは『株探』では新領域の内容になります。というのはこのコラムでは、マネーに関するものでも、「投資で殖やす」方策を語るものではなく、「減らない家計づくり」に焦点を当てていくからです。
 
具体的には、生活設計、住まい、社会保障、保険など、くらしに関わる新たなマネー常識を紹介していきます。投資でお金を稼ごうにも、不必要なお金を払っていたり、公的支援を活用できるのにしなかったりすれば、資金効率が悪化してしまいます。
 
これまでプレミアム記事で紹介してきたすご腕投資家さんの多くも、保険や各種お得情報など家計まわりの知識が充実していました。このことからも、うまい投資家になりたければ、稼ぐことのみならず、さまざまなお金の知識を積み重ねることが欠かせないことがわかります。
 
入るを量りて出ずるを制す――。株探編集部のMはマネー誌在籍時に、作家の池井戸潤さんにインタビューしたことがあります。その際、都市銀行出身の池井戸さんにお金が貯まるポイントについて質問したところ、先の言葉が返ってきました(そういえば池井戸さん原作のドラマがまた始まりますね)。
 
お金を殖やしていくには、収入と支出について心配りをしなくてなりません。このコラムでは「出ずるを制す」を主体に深堀りしていきます。初回は保険がテーマ。その詳しい内容は、株探プレミアムに登録してご覧ください。
 
▼第1回
100年マネーを作れる人、作れない人
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202004020271
 
【清水香の「それって常識? 人生100年マネーの作り方】
うまい投資家は、投資に限らずお金にまつわる様々な感度が高いもの。人生100年時代のお金の新常識を、財務省の専門家会議の委員やNHK「あさイチ」など各種メディアで活躍するファイナンシャルプランナーの清水香が伝授します。
 
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☆今週の注目記事☆その3
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世間を騒がせたアパート3銘柄、再浮上のポイントはどこ? -下
TATERUとAPAMANの場合
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レオパレス21 <8848> 、TATERU <1435> 、APAMAN <8889> [JQ]――。2018年に不祥事が発覚した「アパートお騒がせ3銘柄」の業績および株価が浮上するポイントを、2回シリーズで探るリポートの最終回は、TATERUとAPAMANについてです。
 
コロナ騒動もあって、3銘柄の1つであるレオパレス21に焦点を当てた初回の記事から時間が空いてしまいました。改めて紹介しますと、今シリーズは株式マーケットではなく不動産業界の現場の声を基に、浮上のポイントを探っている点が特徴です。
 
今回登場のTATERUについては、中堅ハウスメーカーであるパナソニックホームズの元幹部の声などから、TATERUが強化している取り組みについて業界の評価を紹介。また同様の取り組みをしている大和ハウス工業 <1925> や大東建託 <1878> の状況と比べながら、TATERUの位置づけを確認しています。
 
APAMANも同様です。業界の声を拾うと、事情通でないとそれほど認知されていない情報もありました。札幌の爆発事故が起きてからも、同社のフランチャイズ加盟店が離脱する動きがなく、その背景にある業界団体の存在が大きいことを紹介しています。
 
同社の今後の成長は賃貸アパートの仲介・管理以外の領域開拓にありますが、新規事業の成長が軌道に乗せるには既存の収益源がしっかり稼ぐことが欠かせません。それが可能なのかを見極める上で、先の業界団体の存在は無視できないことがわかります。
 
これらの詳しい中身については、株探プレミアムに登録してご覧ください。
 
▼世間を騒がせたアパート3銘柄、再浮上のポイントはどこ? -下
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202003310369
 
【プレミアム専用スペシャルリポート】
個人投資家のために、金融・経済さらには政治、社会、文化に関連する話題を選りすぐったハイクオリティ・リポートです。
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☆今週の注目記事☆その4
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リーマン・ショックに並ぶ株価急落
鍵を握る外国人投資家動向を占う
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新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、
景色が一変してしまった株式市場。
 
誰もが脳裏に思い浮かべたのはリーマン・ショックだったはず。
しかし、今回の外国人売りのペースは当時を圧倒的に上回るものでした。
外国人投資家は今後、日本株とどのように向き合ってくるのでしょうか。
 
2つのショック安と外国人投資動向を
「先物」と「現物」の異なる視点で切り分けると、
今後の展開を考える上で興味深いヒントが得られました。
 
トレーダー、ディラーを経て証券会社の調査部門において活躍、
マーケット分析で20年以上のキャリアを積む若桑カズヲが
需給に的を絞って混迷の度を深める株式市場に斬り込みます。
 
詳しい内容は、株探プレミアムに登録してご覧ください。
 
▼【特集】需給で読み解く株式市場、検証:ショック安の行方
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202004010242
 
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◇今週の株探人気記事ランキング!◇
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※4月3日昼頃集計/PC・スマホ合計
 
一週間(前週金曜昼から今週金曜昼まで)の人気記事ランキングをお届けします!
 
1.訪れた絶好の買い場、5G関連「復活高スペシャル7銘柄」 <株探トップ特集>
2.ロックダウン前夜、対コロナ“重大局面”打破託す「テレワーク関連株」 <株探トップ特集>
3.【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 空前の米経済対策が株式市場を救う!
4.明日の株式相場戦略=非常事態宣言の先を見据える
5.【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (3月31日発表分) (訂正)
 
今週の詳しい動向は、土曜朝06時30分配信の【今週読まれた記事】でもご紹介しています。
併せてご覧ください!
 
▼[PC]4月4日の市場ニュース[特集](一覧の下にあります)
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?category=5&date=20200404
▼[スマホ]市場ニュース[特集]
⇒ https://s.kabutan.jp/market_news/?category_org_id=5
 
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★今週末配信の「株探」おすすめ記事★
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4月4日(土)
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08時00分 植木靖男の相場展望
08時50分 今週の【話題株ダイジェスト】
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10時00分 富田隆弥の【CHART CLUB】
19時30分 解禁秒読み「オンライン診療」最前線株、医療崩壊阻止へ注目<株探トップ特集>
 
4月5日(日)
08時00分 伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】※P専用
09時00分 今週の「妙味株」一本釣り!
09時15分 杉村富生の短期相場観測
09時30分 北浜流一郎のズバリ株先見!
13時30分 明日の好悪材料
16時00分 5万円以下で買える、増収増益&低PBR【2部・新興】編
19時30分 高成長【始動】候補リスト〔第2弾〕<成長株特集>
 
※P専用…プレミアム会員専用記事
 
※上記の記事配信予定は、変更となる可能性があります。
 
 
 
☆次回配信は 4月11日(土)の予定です。
  あなたの相場に、幸あれ!――――☆