2019年秋の振り出しに戻る

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株探編集部からのお手紙 2020年2月29日
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- CONTENTS -
・今週のお手紙
・今週の注目記事×2
・上方修正“先回り”有力候補第1弾!
・ゼロから始める『株探』の歩き方
・今週の株探人気記事ランキング
・プロフィール登録のお願い
・今週末配信の「株探」おすすめ記事
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株探太郎さま
 
おはようございます。
株探編集部です。
 
世界同時暴落の1週間が終わろうとしています。
この文章を用意している時点では、28日金曜日の米国株式市場は開場していません。
 
木曜日時点でNYダウは6日続落中。
2万9000ドル台で史上初の3万ドル乗せは時間の問題と見られていた2月半ばから雰囲気は一変、1000ドルを超える暴落を繰り返しながら6日間で3581ドル、率にして12.2%下落。
2019年10月3日以来、ほぼ5ヵ月ぶりの2万5000ドル台をつけました。
 
そう、たった5ヵ月前、2019年10月の水準に戻りました。
同じく暴落中の日経平均株価の28日の安値は2万0916円。
昨年9月以来ほぼ6ヵ月ぶりの2万円台ですが、それでもつい半年前の水準。
 
つまり日米とも、昨年秋に始まった幸せな強気相場による上昇分を吐き出してしまっただけとも言えます。
昨年秋の上昇相場は2020年度の経済成長期待をフライングで織り込みにいったものでした。
しかしその期待は新型コロナウイルスの感染拡大による経済の停滞が明らかになったことで打ち砕かれ、株価は“振り出し”に戻ってしまいました。
 
昨年秋の上昇相場の出発点を割り込んで下落しているのではなく、“振り出しに戻って来た”というのがポイントでしょう。
 
「登り百日、下げ十日」という言葉は、本当によく相場の姿を表した格言だと感じ入ります。
昨秋の上昇にかかった日数と、その上昇をすべて吐き出した今月の下落は、まさに登り百日、下げ十日でした。
 
マーケットは売り一色で陰の極にあり、世相はパニックでマスクはもちろんのこと、一部ではデマに惑わされた向きがトイレットペーパーの買い占めに走っています。
 
冷静でいることです。
 
新型コロナウイルスの感染拡大はほどなく止まります。
人類がこの闘いに敗れることなどありません。
騒動は終わりを迎え、企業は生産を再開し、人々が元の平穏な暮らしを取り戻すための消費が復活します。
 
各国は突然の景気失速への対策を相次いで打ち出すでしょう。
そうして景気回復と上昇相場が戻ってくるでしょう。
 
落ちるナイフをつかみに行く必要はありませんが、しかし悲惨な相場から目を離さない冷徹な投資家には、得るものも大きい下落となるでしょう。
上昇相場をもう一度取りにいけるのですから。
 
暴落商状が落ち着いた後には、出来高の減少と長い底練りが続くでしょう。
 
「登り百日、下げ十日」と同じく日柄を表した相場格言に「天井三日、底百日」とあります。
この先の展開もまた、格言に従うのが良さそうです。
復活の日は長い長い底練りの後に静かに訪れるでしょう。
 
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☆今週の注目記事☆その1
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会計操作銘柄から
1億円の利益を上げたワケ
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【すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技】
◇内田衛さんの場合-第3回◇
 
悪材料が発覚した「訳あり銘柄」に集中投資する戦略で、3億円を超える資産を築いてきた内田衛さん。3回目の今回は、約1億円の利益を手にすることに成功したリソー教育 <4714> の取引について紹介しています。
 
同社が「訳あり」になったのは2013年末。売上高の水増し操作が発覚した時です。この事態に同社株は連日ストップ安をつけ、株価は半値以下になりました。
 
それでも内田さんは「これで同社株が紙くずになるようなことにはならない」と判断し、一気に7000万円もの金額を投じました。当時の金融資産は2億円だったので、全体の3分の1に迫る水準になります。
 
これだけの勝負に出たのは、内田さんが訳あり銘柄に投資するにあたって、2つの点をクリアするかじっくり見極めるからです。実は一連の取引で、内田さんは一時、5000万円もの含み損を抱えたことがあります。
 
それでも最初の見立ては崩れていないことを確認、耐え続け、ナンピン買いもしたことから総額で2億円の資金を投入しました。その結果、投資から5年後に1億円のリターンを得ることができたのです。
 
内田さんはなぜ、大きく勝負ができたのか。そこにはオリンパス <7733> の取引で悔やんだ経験も関係しています。これらの内容については、株探プレミアムに登録して、記事をご覧ください。
 
▼内田衛さんの場合-第3回
会計操作銘柄から1億円の利益を上げたワケ
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202002280462
 
【すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技】
投資上手の人はどんなふうにして銘柄を選ぶのか。また買い時や売り時はどのようにして判断しているのか。株で1億円以上を稼いでいるような「すご腕投資家」の実例をそのノウハウとともに紹介します。
⇒ バックナンバーはこちら!
 
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☆今週の注目記事☆その2
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電通、DeNAの大赤字で、
「のれんは時限爆弾」の不都合な真実
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【大川智宏の「日本株・数字で徹底診断!」】
◇第35回◇
 
新型コロナウイルス肺炎(COVID-19)の広がりで相場は大荒れ。喫緊の課題はこの嵐をいかに乗り切るかになっています。
 
ですが株式投資で勝利を呼び寄せるには、先の先を読むことが欠かせません。ワクチンや特効薬の開発などで、いずれは感染者の拡大に歯止めがかかり、相場が反騰に向かう前提で準備することも必要です。その際に頭に入れて置きたいことが、直近の決算から見えてきた「高のれん銘柄は危ない」という見方に対する逆張り的な戦略です。
 
直近の決算で、電通グループ <4324> とディー・エヌ・エー <2432> が巨額ののれんを減損処理して営業赤字に転落しました。減損額は、電通が2019年12月期決算で約700億円、DeNAが2020年3月期第3四半期決算で約500億円に及びます。
 
のれんは、大雑把に言うと、企業買収で買収額が買収先の純資産より上回った額になります。実勢価格より“割高”な金額を支払うのは、将来の利益上積みを期待してのこと。問題は、その期待値が下がった時に、その分を減らす(償却)処理が必要になることです。
 
日本の会計基準では、のれんは最大20年の期間で毎年定額を償却していくのが原則ですが、国際会計基準(IFRS)や米国会計基準では、毎年、減損が必要になっていないかテストし、「×」になったら、必要な金額を一括して償却します。先の2社はIFRS採用企業なので、今回のような巨額の減損が発生したのです。
 
2つの超有名企業のケースから、M&Aでのれんが膨らんだ会社は危ないという見方が生まれています。過去にも、要注意という意味でのれん代が大きい会社のランキング記事などが出ています。果たして「高のれん=危ない」となるのか?というのが今回のテーマです。
 
分析の結果は、メルマガのタイトルからご察しの通りです。巨額の減損発生、赤字転落といったこともありますが、高のれん銘柄は低のれん銘柄より株価パフォーマンスが良好という分析も出ています。その詳しい分析の中身や、投資家が高のれん銘柄を評価してきた理由&背景などについては、株探プレミアムに登録してご覧ください。
 
▼第35回
電通、DeNAの大赤字で、「のれんは時限爆弾」の不都合な真実
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202002260387
 
【大川智宏の「日本株・数字で徹底診断!」】
智剣・Oskarグループの主席ストラテジストである大川智宏が、日本株の行方をクオンツと呼ばれる金融工学の手法を駆使して診断します。
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上方修正“先回り”有力候補
明日19時30分に第1弾をリリース!
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成長株特集では、今月中旬までに出そろった10-12月期決算をさまざまな切り口で振り返り、有望成長株の発掘につながる記事を配信しています。
 
先週から今週にかけてお届けした「10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!」では、中国景気の減速や消費税増税などが逆風となった直近3ヵ月の10-12月期に、利益を大きく伸ばした企業をリストアップしました。
 
▼10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第1弾〕 29社選出
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202002200938
▼10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第2弾〕 20社選出
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202002240042
▼10-12月期【利益倍増】企業はこれだ!〔第3弾〕 28社選出
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202002270738
 
明日19時30分にリリースする「上方修正“先回り”、20年3月期【業績上振れ】候補[第1弾]」は、時価総額500億円以上の銘柄を対象に、4-12月(第3四半期累計)業績が好調で経常利益の通期計画に対する進捗率が高く、上方修正が期待できる銘柄を紹介します。ご期待ください!
 
※記事配信後は[特集]の一覧に表示されます。ぜひチェックしてください。
 
▼[PC]市場ニュースの[特集]
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?category=5
▼[スマホ]市場ニュースの[特集]
⇒ https://s.kabutan.jp/market_news/?category_org_id=5
 
※この特集記事はフリーコンテンツです。どなた様もご覧いただけます。
 
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【最新話公開!】
横山利香の
ゼロから始める「株探」の歩き方
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株が大好き、認定テクニカルアナリストの横山利香さんによる、株探の世界を隈なく探索するための実践ガイドの連載です。
 
永遠に上がり続ける相場がないことは十分承知していても
時に市場を唐突に襲う株価崩落は
積み上げてきた利益を一瞬で飲み込み、消し去ってしまうことがあります。
このような急変による損失を避けるための方策は限られます。
 
ただ、相場下落への転換が予想されるとき、
あるいは相場が下落トレンドを継続しているときには、
投資家にもリスクヘッジで身を守ったり、
攻めに出てリターンを狙える手段があります。
それが“空売り”です。
 
相場が大荒れとなったこのタイミングで、
横山さんが今回取り上げるのが「信用取引」です。
ハイリスク・ハイリターンのイメージがある信用取引ですが、
まずはその基本をしっかり身につけましょう。
 
新型ウイルスは未知のものであるからこそ一層恐ろしさが増します。
 
信用取引も多くの人にとってよくわからない怖いものかもしれませんが、
その本質を知った上でも怖いものであるのか、じっくり見極めてみましょう。
使い方によっては強力な武器になるかもしれないのです。
 
横山さんのわかりやすい解説で、あなたも“株探の達人”に!
 
☆最新記事(2月28日公開)←NEW
▼「(15)株価の下落も上昇もチャンスにできる信用取引とは?」
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202002280634
 
★前シリーズも読めます★
⇒ バックナンバーはこちら!
 
※当連載はフリーコンテンツです。どなた様もご覧いただけます。
 
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◇今週の株探人気記事ランキング!◇
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※2月28日昼頃集計/PC・スマホ合計
 
一週間(前週金曜昼から今週金曜昼まで)の人気記事ランキングをお届けします!
 
1.乱調相場に流されない、我が道を行く「爆上げセンバツ5銘柄」 <株探トップ特集>
2.「巣ごもり」関連に進路を取れ、新型コロナで“株高思惑”浮上中 <株探トップ特集>
3.「コロナウイルス」関連がランキングトップ、感染拡大が続き世界同時株安に<注目テーマ>
4.【杉村富生の短期相場観測】 ─ 常に、パニックは政策の母、という!
5.【明日の好悪材料】を開示情報でチェック! (2月25日発表分)
 
今週の詳しい動向は、土曜朝06時30分配信の【今週読まれた記事】でもご紹介しています。
併せてご覧ください!
 
▼[PC]2月29日の市場ニュース[特集](一覧の下にあります)
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?category=5&date=20200229
▼[スマホ]市場ニュース[特集]
⇒ https://s.kabutan.jp/market_news/?category_org_id=5
 
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★今週末配信の「株探」おすすめ記事★
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2月29日(土)
06時30分 今週読まれた記事
06時40分 今週の【早わかり株式市況】
08時00分 村瀬智一が斬る!深層マーケット
08時50分 今週の【話題株ダイジェスト】
08時30分 植草一秀の「金融変動水先案内」
09時00分 今週の【上場来高値銘柄】
10時00分 富田隆弥の【CHART CLUB】
19時30分 10万円以下で買える、増収増益&低PER「お宝候補」【東証1部】編
 
☆<株探トップ特集>は28日(金)に前倒し配信しました
▼暴落相場で拾う「逆張り特選20銘柄」、バーゲンハンターが目覚める時
⇒ https://kabutan.jp/news/marketnews/?b=n202002280826
 
3月1日(日)
08時00分 伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】※P専用
09時00分 今週の「妙味株」一本釣り!
09時15分 杉村富生の短期相場観測
09時30分 北浜流一郎のズバリ株先見!
13時30分 明日の好悪材料
16時00分 10万円以下で買える、増収増益&低PER「お宝候補」【2部・新興】編
19時30分 上方修正“先回り”、20年3月期【業績上振れ】候補〔第1弾〕※今回掲載
 
※P専用…プレミアム会員専用記事
※今回掲載… 今回のメルマガでご紹介した記事
 
 
 
☆次回配信は 3月7日(土)の予定です。
  あなたの相場に、幸あれ!――――☆